院長　石井 輝彦

健康とは、WHO憲章*1 では以下のように定義しています。
「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」
健康は、病気がない状態だけではなく、精神的にも良い状態ということです。痛いところも病んでいるところもなく、ストレスもない状態だそうです。現代の社会環境ではどうでしょう。

皆様は、健康をどのように捉えていますか？昔の私は健康も知らず「自分は健康だ」「風邪も引かないから丈夫な体だ」とか「少し痛いところがあるが健康には問題ない」とか思ってました。
カラダの複雑なシステムも知らずに、健康は当たり前だと思ってました。

現在の私の健康感についてお話しします。私は車が好きなので、車と家で例えてみます。
車は定期的に点検して、悪いところを修理したり、ある距離まで走ったらオイル交換もして良い状態に保ちますよね。持ち家なんかも何年に一回は外壁や内装のリフォームなど定期的にメンテナンスをしますね。もし上の事をしないと、車とか家はどうなりますか？放置された車、家はドンドン傷んで劣化が進んでいるのを目にする事がありますよね。

人間も同じで、生活習慣の乱れ（暴飲暴食、栄養の偏り、運動不足、睡眠不足、飲酒、喫煙など）本来、体にとってマイナスの影響がある事を続けていると、年数がたって症状や疾患がでて治療しても、カラダの中で知らないうちに後戻りできないところにまでいってしまっている。車や家などはいくらでも修理修繕はできます。部品交換やリフォームなので骨組み以外は丸々交換すれば新しくなります。

でも、人体はそうはいきません。再生するところはありますが、一度壊してしまったら戻せない、戻らない内臓などは一度壊してしまったら交換はききません。一生に一個しかないのです。そしてカラダはとても高機能で微妙なバランスでカラダを維持してします。とても素晴らしいのです。自分でしなくても勝手にカラダは体温調節、血液循環、呼吸など必要なことをしてくれます。しかし、そんな事は知らずにカラダに負担をかけて絶妙な均衡で波風が立たないようにしてくれているのに…波をたててしまう。嵐のような大波になってしまうこともあると思います。もっと内なる自分を大切にしてください！もう1人のあなたはとても我慢強いです。悲鳴をあげた時はもう遅かったりします。

それでは何が必要かというと、未病の段階での予防です。車や家のように、人間も年齢を重ねるほどカラダはメンテナンスが必要になります。検診とか人間ドッグだけではなく、日々のメンテナンスです。日々のメンテナンスをする事でカラダはスムーズに機能することができます。車や家もいくら修理やリフォームしても、乗る人や住む人がいなければ痛んでいきます。
そしてメンテナンスすることは、私たちにとってもっとも大切な動くことに直結します。動くことこそが生きているということです。健康=動ける。健康に動けなくなる、動きが遅くなるは老化か病気というとこです。そして、動かなくなるということは、死んでいるということです。

ですから、年齢を重ねてもしっかりと健康に動けるカラダをつくるには日々のメンテナンスがとてもとても必要で大事です。怠惰は健康になれません。日々の積み重ねしか自分の健康という状態を維持する事はできません。私たちはいつか寿命がきます。その時まで健康とQOL維持ができるか、だと思います。健康＝QOLは、WTO憲章の「肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり」に繋がることだと思います。

カイロプラティックは医療行為ではありません。カイロプラティックの施術だけではカラダを治すことはできません。そして病院の先生の治療でも完全に治すことはできません。あくまでも最終的に治すのはご自身です。ご自身の中にある自然治癒力です。私たちは自然治癒力を発揮できるようにサポートします。そして健康とQOLの向上のノウハウを私たちは持っています。

健康＝動ける＜QOLだと思います。