肩の関節！
肩関節は、体の中でもっとも自由度の高い関節であり、上半身の動き、姿勢にも大きな影響をを与えている。自由度は高いが、構造が複雑で多くの筋肉と関節などが関わり合いながら様々な動きができるようになっている。
肩関節の中で、もっとも重要なのが、肩甲骨です。肩甲骨を中心に4つの関節が連携することで、肩関節を動かしている。肩関節(肩甲上腕関節)、肩鎖関節、胸鎖関節、肩甲胸郭関節があり、これらの関節が連携がスムーズな動きを作っている。
肩甲上腕関節は、肩甲骨の肩側の凹みに、上腕骨の骨端が球状になっている部分が浅く接しているだけなので、自由度がある動きができている。
肩鎖関節は、肩甲骨の肩峰(肩甲骨の肩甲上腕関節の上の張り出した部分)と鎖骨の外側端が繋がっている平面関節。
胸鎖関節は、胸骨(体の前、中心にあり肋骨の接続している部分)上端の鎖骨切根の窪みに、鎖骨内側端がのっている。上下前後に動く関節。
肩甲胸郭関節は、通常の関節とは違い、軟骨を介して接続したり、靭帯による補強もない関節。「生理学的関節」または「機能性関節」と呼ばれ、肩甲骨がいくつもの筋肉によってつなぎとめられて胸郭上を滑るように動くことで関節のような動きをすることから肩甲胸郭関節と呼ばれている。
肩関節の、靭帯は自由な動きと、安定性の確保のため各関節の接続はゆるめなのだが、前胸鎖靭帯、後胸鎖靭帯、肩鎖靭帯、烏口鎖骨靭帯などでしっかりと補強されている。
そして肩関節は、18種類ほどの筋肉が関わって自由で安定した動きを可能にしている。
このように、肩関節を動かすだけでもいくつもの関節と靭帯、筋肉が連携プレーをして滑らかな動きを維持している。
肩関節の動きの維持には、多く関わる筋肉の円滑な可動の確保とケアが大切です。姿勢を整えて、肩関節のスムーズな動きが改善されれば、肩こりやねこ背などの肩周りのトラブル改善には効果的です。
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